こんな症状の方はご相談ください
- お腹の調子が悪い
- 胃が痛い
- 胃もたれがする
- 吐き気がする
- 胸やけがする
- 便秘気味
- 下痢を繰り返す
- 黒色便、血便が出た
- 食欲が無い
- 急に体重が減少した
消化器内科の主な病気
慢性胃炎
胃の鈍痛、もたれ感等を持続的に感じます。
繰り返す炎症により胃粘膜が萎縮する萎縮性胃炎の場合には、ピロリ菌感染との関連が強く、びらんや潰瘍さらに胃がんを発症しやすくなると言われています。
特に胃がんに関しては、ほとんどの方がピロリ菌に感染しています。
当院で行う胃内視鏡検査では、肉眼で胃粘膜の状態を観察し、病態に応じた治療を提案いたします。
また、ピロリ菌に感染している場合には、積極的に除菌治療をおすすめしています。
除菌治療が成功すると、症状の改善が期待され、胃がんの発症リスクを軽減することができます。
胃十二指腸潰瘍
以前は強いストレスによって発症するものと考えられていましたが 、今ではピロリ菌感染が大きな原因を占めています。
他には度数の高いアルコールの飲酒、アスピリンなどの鎮痛剤の服用が原因で起こることが知られています。
空腹になると痛みが出現し食事をとると改善するような場合には潰瘍を疑い、早めに内視鏡検査にて確認することをお勧めします。
また突然の下血(黒色便)などを認めた場合には出血性の胃十二指腸潰瘍を疑い、緊急内視鏡検査、入院が必要になる場合もありますのでご注意ください。
胃がん
胃がんは日本人が罹りやすいがんの一つで、男性のがん罹患率のトップが胃がんです。
女性も乳がん、大腸がんに次ぐ3番目に多いがんとなっています。
胃がんの原因は「喫煙・飲酒・ピロリ菌」などが考えられますが、男性の胃がん発症率が高いのは、喫煙が大きく影響しています。
また、ピロリ菌は日本人の約半数が感染していると言われ、ピロリ菌が原因の胃がんも多いのです。
しかし胃がんによる死亡率は胃がん検診の普及とともに近年は減少傾向にあります。
胃がんは早期発見により内視鏡的な切除で治すことが可能な病気です。
慢性胃炎と言われている方、ピロリ菌を除菌した方も年に一度は内視鏡検査でフォローすることが重要です。
ピロリ菌による感染症
ピロリ菌の感染経路は完全にはわかっていませんが、東アジアの国々でピロリ菌感染が多いことから、ピロリ菌に汚染された水や食物を摂取することでヒトの胃に感染すると考えられています。
また若年者の感染は、親から子供へ口移しで食べ物を与えることが原因と言われています。
ピロリ菌感染を放置していると、鳥肌胃炎や萎縮性胃炎の所見から胃がんが発生するリスクが高くなり、早期に除菌治療をすることで胃炎の症状を改善させると同時に、発がんのリスクも軽減させることが可能となります。
逆流性食道炎
強酸である胃酸が逆流し、防御機能のない食道に炎症を起こしている状態です。
胸やけや呑酸、げっぷなどが主症状ですが、まれに咳や胸痛などの症状もあります。
制酸剤の服用で治療しますが、アルコールの多飲や夕食が夜遅い方など、生活習慣によって起こっていることが多いため、再発しやすい傾向があります。
炎症が長期にわたるとバレット食道を発症し、食道がんに移行する可能性もありますので、治療をしていても定期的に内視鏡検査を受ける必要があります。
食道がん
食事の際「つかえる感じ」で発見される場合には進行がんが多いのですが、今は胃がん検診の内視鏡検査で偶然、発見されるケースも増えてきています。
発がんには飲酒や喫煙が関与していることがわかっています。
検診にて早期に発見することできれば、内視鏡的な治療により治せる可能性が高まります。
特にアルコールを飲まれる方の胃がん検診は必須であり、定期的に内視鏡検査を受けて食道も観察することをお勧めしています。