ごあいさつ
江戸四宿として栄えた千住に祖父の浅川道三が内科診療所を開院し約80年。この宿場町に暮らす皆様と共に、浅川医院も長い道のりを歩んでまいりました。
先日、診療所の片づけをしていたところ、祖父の残した診療記録が倉庫の奥から出てきました。当時は数種類の散剤しか「のみ薬」と呼べるものが無く、その幾通りの組み合わせと用量だけで、患者さんそれぞれにあった治療をしていた様子が読み取れました。
胃がんで亡くなった祖父は、幼少の私に「病気を診る医者でなく、病人を診る医者になりなさい」と言っておりました。患者さんに寄り添う医療、これは慈恵医大の創設者である高木兼寛先生の残した建学の精神であり、熊本の医学校で学んだ祖父も、学生時代に感銘を受けた言葉だったのだと思います。
医学は著しく進歩しています。日本の薬のみならず世界中から良薬が輸入され、その数は数百から数千にもなります。治らなかった病気も、どんどん薬で治る時代になりました。しかし「医は仁術なり」という医師としての責務は、いつの時代も変わるものでないと考えています。
医者と患者さんが心を通わせ、信頼関係を築き、患者さんの生活に寄りそう医療を私は目指してまいります。特に生活習慣病予防と胃がん検診には力を入れています。超高齢化社会を迎える中、お年寄りの患者さんが住み慣れた街で、住み続けられるようにするために在宅診療も行っていきます。今後も千住に暮らす皆様の頼れる「かかりつけ医」であり続けていたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
浅川医院 院長 浅川 博
経歴
- 平成1年
- 東京慈恵会医科大学卒業、神奈川県立厚木病院にて研修
- 平成3年
- 東京慈恵会医科大学第一内科(現 内科学講座消化器肝臓)入局
- 平成4年
- 東京慈恵会医科大学附属柏病院総合内科
- 平成7年
- 社会保険桜ヶ丘総合病院
- 平成12年
- 社会保険大宮総合病院
- 平成14年
- ロンドン日本クラブ診療所
- 平成18年
- 東京慈恵会医科大学付属病院消化器肝臓内科診療医長
- 平成18年
- 東京慈恵会医科大学付属病院内視鏡科診療医長
- 平成19年
- 武蔵野大学客員教授、武蔵野大学メディカルセンター
- 平成26年
- みなと健診クリニック院長
- 平成30年
- 浅川医院院長
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本消化器病学会消化器病専門医
- 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- 日本人間ドック学会認定医
- 労働衛生コンサルタント
所属学会
- 日本内科学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本人間ドック学会